このニュースに「メセナ」という言葉が結び付けて語られていない状況に注目。ブランディング戦略としてであれ、単なる美談としてであれ、一昔前だったら確実に「企業メセナ」の文脈で取り上げられていたはず。
渋谷の五島プラネタリウムの閉館とセットで扱われてしまったことで、この池袋のサンシャインプラネタリウムの閉館→再開に対する巷の印象も“不況”“科学離れ”“ノスタルジー”ばかりになっているようだ。これは、コニカミノルタにとっては必ずしも嬉しくない話だろう。
もちろん、あくまでブランディング / プロモーションの観点からすると、ということであって、芸術・文化・教育の振興が目的のすべてであるなら、それはそれで構わないのだが…まあ、100% そうだ、なんてことは、まずないだろう。下記は社団法人企業メセナ協議会によるメセナ活動実態調査からの引用だが、
> メセナ活動を行う理由
> 「芸術文化の振興のため」が50.6%(95)から70.5%(99)に増加。
> 「自社のイメージ向上のため」が80.7%(90)から51.6%(99)に減少。
> 「宣伝広告(販売促進等)の一環として」が17.3%(90)から3.5%(99)に減少。
「芸術文化の振興のため」が伸びているのも、「自社のイメージ向上のため」「宣伝広告(販売促進等)の一環として」が共に大幅に減少している状況を鑑みれば、字義どおりに受け入れられるものではない。
「メセナ」というタームが輸入されてから 10 余年(企業メセナ協議会の設立は '90 年だ)経って、ブランディング / プロモーション効果をメセナ活動に見出すことができない時代になった、ということだろう。コニカミノルタだけが孤軍奮闘していても、現状が突破されるとは、ちょっと考え難い。
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